大腸ポリープ切除で大腸がん予防を

大腸がんの多くが腺腫の大腸ポリープから発生し、大腸ポリープの半分程度は腺腫です。大腸ポリープの一部に発生したがん細胞は徐々に増殖して大きくなり、下層へと浸潤して進行がんになります。前がん病変の大腸ポリープは検査中に切除することで将来の大腸がん予防につながります。粘膜の表層にとどまる早期がんは内視鏡による切除でほとんど完治ができます。

進行がんになると多臓器やリンパ節に転移を起こす可能性があり、内視鏡では切除ができないため腹腔鏡手術や開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療などが必要になる場合もあります。そのため、大腸ポリープのうちに切除することが重要となります。

大腸がんの罹患者数や死亡者数は増加傾向にあります。前がん病変の大腸ポリープや早期大腸がんは自覚症状がほとんどないため、リスクが高くなる40歳を超えたら大腸検査を受けるようお勧めします。